菜花黄名子ちゃん激推し

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イナズマイレブンが好きです。

ギャラクシー再評価路線

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人気作品、イナズマイレブンシリーズ。10年というそれなりに長い歴史を持つ本作において、抜けて人気がないタイトルがある。

それがイナズマイレブンGOギャラクシー。ソウルと言う新システムや宇宙に行くというシリーズの中でも際立って超次元であるこの作品が何故人気がないのか。本記事ではその理由を分析し、この作品が再評価されるべきだという私の考えを述べさせて頂きたいと思う。

 

 

 

・評価が低い理由

1.ソウル

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井吹のソウル、マンモス

ソウルが悪いと言うより、ここまで見てきた視聴者は時間をかけて化身に慣れ、化身アームドに慣れ、ミキシマックスに慣れてきたのに、それらを全て禁止して更に新要素への適応を要求したのが良くなかった。ソウル自体は「ソウルストライク」統一で必殺技名が出ない事以外は酷評されている訳では無い。詳しくはこちらの記事参照↓

pokegatari.hatenablog.com

 

 

2.キャラ切り捨てと、新キャラの魅力

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11人中9人がサッカー初心者という前代未聞の日本代表


天馬、剣城、神童、信助、葵を除いて他のキャラはリストラ。過去にもリストラは多々あったがここまで大々的なものは初で、これが一番大きな要因。

特に雨宮太陽に関しては散々言われており、クロノストーンまであれだけ活躍していたにも関わらずサッカー初心者に代表を奪われ、その後の救済も特に無いので彼の気持ちを考えると胸が痛くなる。イナズマイレブンに限らずそうだが、未来やら過去を話に持ち出すとそこで出た新キャラは次シーズンで使えず、話が作りづらくなるので多少仕方ないことではある。*1

追加された新キャラは話を見ていくとちゃんと魅力が分かっていくものの、前作クロノストーンで登場したザナークやフェイ程のファーストインパクトは無いし、女の子は可愛くないわけではないが、黄名子やベータを見てるとどうしてもハードルが上がってしまう。 

 

 

3.超展開

アジア予選をやっていたはずなのに途中から宇宙に行くと言うこれまでの作品の超次元要素を鼻で笑える程の超展開。普通に世界編を見たかったという声も多数聞かされた。*2

 

 

3つの要素を総合して、「ついていけなくなった人を多数出した」という所がギャラクシー人気低迷の大きな理由である。

 

 

・再評価したいワケ

確かにギャラクシーは着いていくのが大変な作品かも知れない。しかし理由のところで書いた通りギャラクシーの評価が低いのは当時視聴していた人の頭の中にこれまでの作品の流れが強く残っていたことに起因するものが多く、これまでの流れを一旦置いておいて、完全に新しい作品として見ると実はかなり面白い。

唐突だがイナズマイレブンには3つの楽しみ方がある、と思っている。特定のキャラクターを注視し、そのキャラを推す楽しみ方。熱いストーリーに燃える楽しみ方。超次元展開にツッコミを入れる、ギャグアニメとしての楽しみ方。ギャラクシーはその全てを兼ね備えた、ある種最もイナズマイレブンらしい作品であると考えている。それがどういう事なのか、1つずつ説明していこう。

 

 

1.キャラを推す楽しみ方

ギャラクシーのキャラはパッと見のインパクトではクロノストーンのキャラにかなわないものの、話を見ていく事に段々深みが出ていくスルメタイプである。今までイナズマイレブンに登場してきたキャラは最終的には改心していたのに対し、ギャラクシーのキャラは最後まで根本は変わらないのが特徴。多少マシになるものの、久坂はキレやすいし瞬木はクズ。お互いが欠点もある人間なのを受け入れつつ、認めあって成長していくのがギャラクシーの良さ。

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敵味方含めた中でもシリーズ屈指の屑キャラ、瞬木。

 

敵キャラもリュゲル・ガンダレスの馬鹿兄弟初めとするファラム紫天王、最強に重い設定を持つラスボスオズロック等舞台が宇宙であることを活かした魅力的な宇宙人多数。

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リュゲル・バラン。敵ながら憎めないキャラクター。アホな代わりに超強い。

 

 

また見逃せないのが女の子。

お前らギャラクシーの女の子可愛くないとか言ってるけど、ララヤ様は剣城との関係に萌えるしカトラ様は天使。さくらも性悪可愛いしポワイやヒラリに虐められたいって人もいっぱいいる。葵ちゃんも髪型変えて可愛さ120%アップしてるしみのりも色んな性格があって魅力的、好葉はニッチェ○上に似てる。


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⚠プライバシー保護の観点から画像に一部修正を加えています

 

 

 

2.熱いストーリーに燃える楽しみ方

ギャラクシーは大まかに分けるとアジア予選編、グランドセレスタ・ギャラクシー編の二つに分けられる。

まずアジア予選編だが、これはメンバーやその後の展開では想像がつかないくらい普通にサッカーをしている。サッカーは初心者なものの特定の能力に秀でた者達がその個性を活かし、また剣城、神童、天馬の3人の力も借りながら次第に成長していく様は紛れもなく普通のサッカーアニメ。これまでのイナズマイレブンとは「普通すぎて」違った楽しみが感じられること請け合い。

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普通のサッカーなので二点同時に点を取るのも何ら不自然なことではない。

 


次にグランドセレスタ・ギャラクシー編。こちらは様々な能力を持った敵の星の宇宙人と、星の命運をかけて戦う前半とは打って変わって超次元かつシリアスな方向にシフトする。地球代表アースイレブンだけでなく、相手の星の人々も何かしら問題を抱えていることが多く、星をかけた戦いの中、本気のサッカーを通じて少しずつ分かりあっていく。特に瞬木覚醒シーンと終盤の展開は激アツ。

また、忘れてはならないのが剣城と天馬の関係について。 無印の円堂と豪炎寺がお互いを必要とする相棒だとするなら、剣城と天馬は最大のライバルだと言える。GO序盤からギャラクシー終盤に至るまで、同じチームにいながらも2人は切磋琢磨し、上を目指すライバル同士だった。これはGOのテーマであり、このギャラクシーと言う作品である意味1番書きたかった事だと思うので必見。後半はイナズマイレブン史上最も「超次元な」楽しみが感じられるに違いない。

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剣城の笑みが意味するものとは。



 

 

3.ギャグアニメとしての楽しみ方

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本人たちは真剣にやっているのが逆に面白い。


まず前半アジア予選やってたのに中盤から宇宙に行くという時点でツッコミどころ満載だが、私が主張したいのは最後の星、ファラムオービアスとの試合である。

一応ネタバレ注意↓反転すると見えます

終戦は地球代表の監督(黒岩)とエースストライカー(剣城)が唐突に敵になり、今まで自分たちのチームにいた剣城は影武者であったことが判明する。激しい戦いを繰り広げる両チームだが中盤、監督が参戦。圧倒的な力で敵味方のキーパーを除く20人を吹っ飛ばし、必殺シュートを打とうとするも突如、宇宙からレーザービームが飛来し監督は死亡。...したかに思われたが実は破壊されたのはただのアンドロイドで監督は別のところにいた。戦いの中、お互いを認め合い覚醒した天馬と剣城は獣になる。

と言う文字で表すと全く意味が分からないものでありツッコミどころ満載。それでいて2で書いた通り熱いライバル関係もしっかり描かれており笑いも熱さも網羅した神試合だと言える。まだ見てない方は是非見て欲しい。多分見ても意味がわからない。

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これにはオズロックさんも困惑



 

 

 

イナズマイレブンギャラクシーはシリーズを終わらせた作品、黒歴史と揶揄されることも多い作品である。確かに、過去作に比べると多少の粗は目立つもののその本質は笑いあり感動ありの王道サッカーアニメ。シリーズの他作品とは一風変わった世界観が魅力の「イナズマイレブンギャラクシー」今一度見てみてはどうだろうか。

 

 

 

 

*1:黄名子を出すとあの感動はなんだったんだとかこの子どうせ死ぬんだよな...となってサッカーどころではない。ザナークを出すと強すぎる。クロノストーン自体がキャラに爆発的な魅力を付与する代わりに、その後同じキャラを使えなくしてしまう制約を持った作品であると言える。

*2:映画イナダンの雪村、白竜、フェイ、黄名子が入った新生イナズマジャパンは人気が高く、あのメンバーをもう一度見たいと言う人は当時から多く見受けられた。